P.P.屋久島の秘境集落「白川山」 of POWER PLAY

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屋久島の秘境集落「白川山」散策記

ダイビング担当の俊三君の所に東京農大の後輩、宮坂大智君がホームステイしました。
残り日程が僅かなある日、「どこか屋久島で行ってみたい所ある?」と聞いてみた、「白川山に行ってみたいです」と帰ってきた。
実は屋久島ネイティブの私でも行ったことが無い秘境中の秘境の集落、正直近づきがたい集落であったがせっかくの機会なので一緒に行ってみる事にしました。
そこは本当の秘境の集落にふさわしく、静かで美しく、なぜか懐かしい景色と厳かな空間が広がっていました。

集落は沢の両側に十数件の古民家があるだけで、お店はもちろん何も無い集落で、沢が本当に美しい集落でした。
集落奥地のさらに小さな沢を超え、山奥に芙蓉寺と言う秘境のお寺を発見した時は感動でした。
「聖老人」の著者、山尾三省先生のアトリエに奥様の春美さんの案内でお見せ頂き素晴らしい時間を過ごせました。

白川山集落「里」

秘境の集落「白川山」
屋久島の北、一湊から山間に入った静かな場所にその里はある。
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もともとは屋久島の外の人達が移り住んだ集落で、島の人達との交流が無く、島人達も近づく事が無かった閉ざされた集落である。
島の人達は「ヒッピーの集落」などと呼び、ヒッピーの意味さえ知らず噂が噂を呼んでいました。
現在でも島のほとんどの人が一度も訪れた事がないと言う。


集落中心にある集落案内地図
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手書きの古い地図、よく見えない。

古く手入れされていない地図で20戸程の家が記載されている。
幾つかは現在住んでいないと思われる。

地図の横にある掲示板
結婚式の情報が掲載されていた、小さなコミュニティーなのが良くわかる。
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全て手書きのポップや連絡事項が掲載されていた。


美しくて静かな空間
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集落の中央を流れる白河

白河沿いに家々が建ちならび沢と伴に生活している様子がよく伝わってくる。
白河は白川とも言い、白川山は白河山とも書く、読みは「シラコヤマ」。
山尾三省先生達が三十数年前に開村した集落。

今では見なくなった家の離れのお風呂。
もちろん五右衛門風呂を薪で沸かす。
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昭和の初めの雰囲気が漂う。


静かな佇まいの民家が点在する。
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沢沿いの古民家

1本道の沢側に道から歩いて降りたところに家が佇む。
玄関先迄は小道を歩いて行くので車では入れない。

不思議なものがいっぱい。
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郵便ポストが道脇にある。


こちらは二軒分のポスト
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郵便は家迄行かず道脇のポストに配達

道脇に手造りのポストがならぶ、ゲゲゲの鬼太郎のポストみたい。
そこには各家庭の個性が見え隠れ。

集落の最奥の山小屋横の沢。
夏場はここで泳ぎたい。
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大智君とここに川魚を放したいねと話した。
屋久島には川魚が自生しない、川魚がいればさらに美しい川を演出するのではないだろうか。


集落の最奥は舗装さえされてない。
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ここはどこだろう?

この先にはなにかあるのだろうか?不安になりつつ進んだ。
なにせ初めて来たので不安と興味が入り交じる。

人が通った形跡が無い小道の奥に鳥居が見えた。
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近づいてみると腐った鳥居の先は石畳なのか?痕跡があった。
とりあえず登ってみた。


小さな祠がありなにか祭られていた。
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土地神なのかなにを祭っているのか。

近くになにも記した石碑が無くよくわからない。
途中の道は人の痕跡が無かったが祠は綺麗にされていた。
判明次第記したいと思う。

奥の奥、秘境のお寺「芙蓉寺」

道端にポツリとなにかの看板が?
何?何?何?
なんと書いてあるかわからない看板が存在、とりあえずよくわからないのでスルーした。
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廃寺の看板なのか?


看板の横の小道の奥に。
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スルーした帰り道とりあえず行ってみた。

集落の奥の奥まで行き帰りにまたあの看板、とりあえず行ってみることに。
なにやら小屋があり、川を渡り山道を行ったとこに寺はあるようである。

この沢を渡るの?
石畳?ここを渡るらしい、屋久島は雨が多いので増水したら絶対渡れないはずだ。
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お年寄りは行けないお寺なのか?


なんだこの山は?ここを行くのか?
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沢を渡るとこの山道を登る様子

とりあえず行ってみる、本当にお寺はあるのか?
こんな山道、整備されてない登山道そのものか、私有地の山道みたいな所を登った。

なにやら柵らしき門が・・・山の中の畑みたいな。
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どうやらこの中が私有地でお寺の様子。
多分シカやサルよけの柵ではないだろうか。


クワで耕された畑、まさに昔話の中の畑
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こんな畑は近年見たことがない。

絵本や童話の中の畑の世界がそこにはある、昔話の世界に迷い込んだみたいな不思議な空間。
このままの空間がずーっと続いて欲しいと感じた。

山の畑の作業小屋だろうか?
案内してくれた黒田君が和尚に見学の許可をもらっていたので和尚がお住いの様子、質素そのもの。
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右の建物に和尚がお住いの様子、下界とは違った空間。


薪小屋
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今時見る事がない薪小屋

現在は電気が主流で、ストーブ位が石油だろうか、屋久島ではお風呂に石油ボイラーが多くあるが、薪の所はかなり少ない。
ここでは全ての燃料が薪の様子。
郵便屋さんもここまで配達はしないそう。

ここが本堂、黒田君が案内してくれた。
黒田君は大阪出身で短期でこちらで修業をしてるそうです。
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本堂は他の建物と違い立派な建物。
横の杉山から杉を切り和尚さん自身で建てたとの事。


本堂内
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こちらでは座禅の修業

本堂の中心では和尚様がお経を読む場所があり、両側に座禅を組む場所があった。
朝5時から45分間あるそうです。

神聖な空間が広がり、まさに秘境の寺。
ここで俗世界を忘れ自分を見つめ直すのも一考。
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とても綺麗で静かな落ち着いた空間


杉の香りが広がり落ち着いて座禅出来そう。
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座禅は飛び込みでは難しい

一度に12人位だろうか、席が用意されている。
大人数では難しい様子、秘境のお寺なので大勢も不似合いだから問題無い。

写経をされた方の掲示
やはり写経をするだけあり字も綺麗、私自身は字が汚い、私などが写経をして修業するのが一番良いのかも。
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いろんな方が写経をされている。


修行者の宿舎
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質素な宿舎

中は土間があり昔の造り、静かで何もない様子。
黒田君はこちらに寄宿しているそう、昼間は畑や薪割、掃除などしながら修業しているらしい。

薪割行
芙蓉寺では最初の修業が薪割り、なかなか難しいんです実は。
なかなか感が良いのか様になってました。
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薪割りは人生初?全てが初なのか?。


薪ストーブで調理
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ガスも無い質素倹約

芙蓉寺にはガスも無ければ上水道も無い、蛇口はあるが出るのは川の水が直接くる。
溜め水をして上水を使用する、大雨が降ると当然濁ります。

お食事
食を取るのも修業、作法や悟りを教えられる。
時守和尚が事細かく教えてくれました。
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この日は野菜炒めとおみそ汁、おつけ物。


美味しいですか?
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実は極寒

撮影は1月の後半、山の中、大寒波、宵の口、暖房無し、スタッフも土間の上で寒いの何の、おみそ汁もすぐ冷める有様。
なかなかつらい撮影。

真冬の滝行
1月も後半の大寒波が日本列島を覆い尽くすこの日、さらに撮影が押してすでに日没、おまけにここは山奥でやたらと寒い。
撮り直し3回、すでに彼女の意識が飛んでいた。
思考回路が正常に保てない程の冷たさ、メチャメチャの頑張り屋、スタッフもビックリでした。
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真冬の滝行は命がけ。


ホッと一息
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滝行の後の五右衛門風呂

滝行の前に五右衛門風呂の準備をしていました、撮影後二人で猛ダッシュ、寒さで彼女はガタガタ震えそのまま五右衛門風呂へ飛び込みやっと落ち着きを取り戻しました、「ご苦労様」よく頑張りました。

「聖老人」山尾三省先生アトリエ

詩人、山尾三省先生の書斎。
一度雑誌で拝見した事がある、一度拝見したかったところ。
とても綺麗で落ち着いた空間、横は沢が流れる。
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綺麗に整理され今でも大切に保存されている様子。


机には先生の記事やノートが残されていた。
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「聖老人の書斎」

屋久島を代表する詩「聖老人」
屋久杉を読んだような詩なので屋久島を代表する詩となり、バス観光などでバスガイドさんが詩を読んだりもする。

今でも綺麗に飾られる先生の祭壇。
奥様の変わらぬ先生への愛を感じる。
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先生の息子さんは私の同級生、中学時代学校が違ったが同じ野球部でよく対戦した。
そのころいろんな話しをしたことを覚えている、現在鹿児島でお鮨屋さんをしているそう。


囲炉裏が入り口
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ここで魚を焼いたりしたのか?

先生が酒を呑んだのかは定かではないが酒盛りするにはとても良い雰囲気。
大智君と「ここで呑みたいね」と話した。

一般に普段から公開している様子ではない様子なので、そっと見守りたい。
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今でも生前の先生がいらしたままの時で時間が止まった様子。
このまま大変とは思いますが、春美さんには保存し続けて頂ければと思います。


奥様の春美さん
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奥様に案内して頂きました。

奥さんにいろんなお話をお聞きし、貴重な時間と楽しい時間が過ごせました、有り難うございました。
春美さんも執筆されています、「ひとめくり」と言う屋久島の季刊誌に掲載されています、自然と過ごす日常を執筆されてました。

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